御社の紹介をお願いします

当社は、スウェーデンに本社を持つ、自動車部品メーカーです。エアバッグやシートベルト、ステアリングホイールなどの設計、製造、販売を行っております。
大変ありがたいことに、当社の製品は世界各地で高い評価をいただき、現在ではグローバルで40%強のマーケットシェアを獲得しています。
当社のビジョンは、Saving More Lives ―　より多くの命を守る　というものです。当社が手掛けているのは、交通事故から人の命を守る製品ですので、失敗は許されません。そのため、従業員はいつも「より多くの命を守る」という当社のビジョンを念頭に、業務に取り組んでいます。
実際に、当社の製品によって毎年30,000人以上の方が交通事故から命を守られています。この事実は、われわれに自らの業務の社会的意義を再認識させ、仕事へのモチベーションを与えるものです。

本県（つくば市）に立地した経緯を教えてください

つくばへ進出する以前は、既存製品のシェアの拡大と、次世代技術の開発などにより、当社技術部門は非常に多忙な状態が続いておりました。以前より積極的に採用を行ってきましたが、当社のターゲットとなる機械系のエンジニアは、大変な売り手市場で、なかなか計画通りに採用が進みませんでした。このまま開発リソースの不足が続けば、開発プロジェクトに遅れが生じる事態になりかねませんでした。
こうしたリソース不足を解消する手段として、テクニカルセンターの新設を検討しておりましたが、つくば駅前に当社の希望通りの物件が見つかり、2019年のはじめより、エアバッグとシートベルトの設計部門をこちらに移すこととしました。

本県（つくば市）に立地して感じる利点は何ですか

つくばエクスプレス、つくば駅から徒歩２分という立地の良さに加え、多くの研究機関が存在し、近隣に研究者や学生が数多く住んでいるつくば市に設計開発拠点を持つことは、当社にとって採用強化という観点からも、大きな一歩でした。

御社の今後の展望をお聞かせください

自動運転をはじめとした様々な技術革新により、自動車を含めモビリティの形は大きく変化しています。当社もこれまでの衝突安全の知見を活かし、未来のモビリティに向けた新しい製品の開発、生産が求められており、日本でもそうした先行開発をより強化していきたいと考えております。

茨城県に立地を考えている外国企業へのメッセージをお願いします

つくばは都内や千葉、埼玉からのアクセスが良いだけでなく、世界的にも有名な研究学園都市であり、特に技術力にこだわりを持つ外資系企業には最適な拠点ではないかと思います。
また近年、働き方改革の浸透とともに、個々のワークライフ・バランスを尊重することが、従業員からの信頼を得て、雇用者として選ばれるために非常に重要な条件となりつつあります。自然が豊かで近隣の住環境が良いつくばは、この点でも理想的な拠点と言えます。当社は今後もこの地で当社のビジョンを実現するための活動に取り組んでいきたいと考えます。